日本の新型コロナワクチン接種スケジュール、いつ接種できるの? 東京五輪に間に合うの?
2021年2月14日にEUから日本に新型コロナワクチンが到着し同日日本でもワクチン承認がなされ、2月17日から医療従事者約4万人への先行接種が始まっています。
ただ、まだEUからの承認を受けて日本に到着したのは第1便の20万人分のみのようですので、第2便以降が順調に日本に到着してゆくのかも注目したいところですが、
※2月21日に第2便として226,500人分の新型コロナワクチンが到着したようです。(2021.02.22追記)
今後、医療従事者、高齢者、基礎疾患者、一般人という順序でワクチン接種が始まってゆく具体的なスケジュールはどのようになっているのでしょうか。
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2月17日から医療従事者約4万人の先行接種
既に新型コロナワクチンの接種が始まっており、スケジュール的には2月いっぱいには接種完了予定です。
対象者としては、医療従事者の中の先行接種者約4万人となっていますが、先行接種者を作った理由はちゃんとあります。
それは、新型コロナワクチンの副反応のデータが圧倒的に少ないため、そのデータを先行接種者から得るためのようです。
一般的にワクチン開発には治験ボランティアなどを募りあらゆる検証を行ってからワクチンとして承認されますが、今回は緊急性が高いので”特例承認”という承認の取り方となってしまっており、検証が不十分のままワクチン接種が始まっているということになっています。
ですので、先行接種約4万人の方々は治験も兼ねての接種となっているようです。
今後厚生労働省としては、このうち約2万人の副反応を追跡調査して結果を公表する予定のようです。
2月下旬から医療従事者のワクチン接種開始予定
先行接種者のワクチン接種が終了し次第、2月下旬から先行接種者以外の医療従事者のワクチン接種が始まり、その数約370万人という見積りで3月いっぱいには終了する見込みのようでした。
しかし、現在厚労省が各市町村に確認したところこの医療従事者の見積りが大幅に増加することが判明し、約100万人が上乗せになるようです。
ですので、医療従事者のワクチン接種は3月いっぱいでは終了せず、4月にずれ込んでしまうことが予想されます。
では、高齢者のワクチン接種が遅れてしまうのでしょうか。
4月から高齢者のワクチン接種開始予定
医療従事者のワクチン接種が遅れると高齢者のワクチン接種が遅れてしまうのではないかと心配されるかもしれないですが、今のところ高齢者のワクチン接種は予定通り4月から開始されるようです。
もちろん医療従事者のワクチン接種が見積もりより約100万人増大して4月にずれ込んでしまいますが、高齢者のワクチン接種はそれに重なるようにして4月からの接種が開始されるようです。
ただ、各市町村の準備があるためいきなり一気に高齢者全員がワクチン接種できるというわけではなく、順繰りとワクチン接種対象者に”新型コロナワクチンチケット”を配布してゆく予定です。
ちなみに高齢者だけでも約3600万人いますので、スケジュール的には6月中旬にワクチン接種終了のようです。
ちなみに高齢者には“2022年3月までに65歳になる予定の方”も含まれているようです。
6月中旬から基礎疾患者や高齢者施設の職員のワクチン接種開始
高齢者のワクチン接種が終了する6月中旬頃から基礎疾患などの持病を持つ方と高齢者施設の職員のワクチン接種が開始されるようです。
基礎疾患者は約820万人、高齢者施設の職員は約200万人と言われており、7月中旬頃にワクチン接種が完了する予定のようです。
7月から東京オリンピックが開始されますので、基礎疾患者は7月中旬にワクチン接種が完了するというのはいささか不安に思われるかもしれません。
7月から一般の人のワクチン接種開始
7月から一般人のワクチン接種が開始されるというスケジュールですが、7月と言えば既に東京オリンピックが始まっています。
日本の人口は1億3千万人と言われていますから、一般人の数は約7900万人ということになり、約3600万人の高齢者のワクチン接種期間で3ヶ月の見積りということですから、その倍以上いる一般人が順調にワクチン接種を摂取できても完了には7ヶ月は必要です。
ですので、順調に行って2022年1月いっぱいで一般の人のワクチン接種完了となるスケジュールでしょうか。
順調に行ってもこのようなスケジュールの中、東京オリンピックが開催されるとなると多くの人が不安に包まれるかもしれませんね。
まとめ
新型コロナワクチンが日本でいつ接種できるのか、優先順位ごとに纏めてきました。厚労省が発表したワクチン接種スケジュールではどう考えても東京オリンピック開始時にはワクチン接種は間に合いません。
このような中で東京オリンピックを開催すれば不安に駆られる人も少なくないでしょう。
また、現在日本に到着したワクチンは第1便の20万人分のみですから、第2便以降がワクチン接種スケジュールに間に合うのかも焦点になるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございます。是非参考にしてみて下さいね。