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ようやくモデルナ、アストラゼネカも承認へ
2021年5月20日夜、厚生労働省の専門家部会が新型コロナワクチンとしてモデルナ社とアストラゼネカ社のワクチンも承認しました。
本日21日にも田村厚生労働大臣から正式に承認する見込みです。
この承認により既にワクチン接種が開始されているファイザー社の新型コロナワクチンに加え、モデルナ社とアストラゼネカ社の接種も開始されますので、更なるペースアップが見込まれます。
モデルナ社のワクチンに関しては今月24日から東京と大阪の大規模な接種会場にて接種が開始されるようです。
一方、アストラゼネカ社のワクチンに関しては、"極めてまれに重度な血液凝固反応が生じるリスクがある"ため、厚生労働省は適正な診断や処置ができる場合にのみ接種を認めるという方針のようです。
モデルナ社の新型コロナワクチンの特性とは?
「mRNAワクチン」である
モデルナ社の新型コロナワクチンはファイザー社のものと同じ「mRNAワクチン」と呼ばれるもので、ある程度の零下でないと不安定で保管が難しいものとなっています。
「mRNAワクチン」とは、新型コロナウイルスの周りにある"とげとげ状"のスパイクたんぱく質というものを作るための遺伝情報「mRNA」を使ったワクチンのことです。
この"とげとげ状"のスパイクたんぱく質があることで新型コロナウィルスは細胞に感染することが可能になるのですが、「mRNA」のみでは非常に不安定で壊れやすい物質なので単体では無害のものとなっています。
そしてこの「mRNA」を投与し体内でスパイクたんぱく質を作り出すことで、体内の免疫によって新型コロナウィルスに対抗する抗体を作ってあげるという仕組みのワクチンです。
保管温度条件が-20℃前後!
ファイザー社のワクチンが-75℃前後で保管することが条件であるのに対し、モデルナ社のワクチンは-20℃前後での保管が可能であり、ファイザー社に比べて安定しています。
なので特殊な冷凍技術がなくても、家庭用の冷凍庫でも十分保管が可能です。
重度な副作用がファイザー社よりも低い!
副作用の報告では、ファイザー社のワクチンでは0.0011%の発症率ですが、モデルナ社では0.00025%とファイザー社に比べても4分の1未満の発症率となっています。
こうして見るとファイザー社よりもモデルナ社のワクチンの方が汎用性も安全性も高いので接種したいと思う人が多いかもしれません。
個人的には僕自身もモデルナ社のワクチンを接種したいと考えています。
接種間隔がファイザー社よりも長くなる?
モデルナ社のワクチンの欠点と言えば1回目と2回目のワクチン接種の間隔が4週間以上空けないといけないということです。
ファイザー社のワクチン接種の間隔は3週間以上となっていますので、モデルナ社のワクチンでは1週間も長くなるのでそれだけ時間がかかります。
これがモデルナ社のワクチンの唯一の欠点と言えるのではないでしょうか。
アストラゼネカ社の新型コロナワクチンの特性とは?
「ウイルスベクターワクチン」である
アストラゼネカ社の新型コロナワクチンは「ウイルスベクターワクチン」と呼ばれるもので、非常に安定しているワクチンとして有名です。
「ウイルスベクターワクチン」とは、ウィルスのスパイクたんぱく質を作る遺伝子を無害な別のウイルスに組み込んだワクチンのことです。
「mRNAワクチン」と仕組みは同様で、「ウイルスベクターワクチン」の場合でも新型コロナウィルスの遺伝子からスパイクたんぱく質を作ることで、体内の免疫によって抗体を作ってあげるという仕組みのワクチンです。
保管温度条件が3℃前後!
アストラゼネカ社のワクチンは3℃前後での保管が可能であり、ファイザー社やモデルナ社のようなmRNAワクチンと比べて非常に安定しています。
ですので、冷凍庫ではなく家庭用の冷蔵庫での保管が可能となっています。
重度な副作用が若干深刻
副作用の報告では、アストラゼネカ社のワクチンでは0.0038%の発症率となっており、この数値はファイザー社よりも高い数値となっています。
さらにアストラゼネカ社の副作用で懸念されているのが重度な血液凝固障害が発症してしまうことで、既に何人もの接種者が血液凝固障害で死亡しています。
これは他のワクチンに比べても決定的な欠点となっています。
個人的には僕はアストラゼネカ社のワクチン接種は避けようと思っています。
接種間隔がファイザー社よりも長い!
アストラゼネカ社のワクチンはモデルナ社のワクチン同様1回目から2回目までの接種間隔を4週間以上空けなければなりません。
これはファイザー社に比べると1週間長いので欠点と言えるでしょう。
ワクチン接種の有効性はどれくらい続くのか?
最近の研究で分かってきたのは、ワクチン接種によりつくられた中和抗体は"1年以上持続する"ということです。
この事実は朗報と言えるのではないでしょうか。
しかも、ちまたで話題の新型コロナウィルスの全ての変異種に対しても有効性が確認されているということです。
ですので、コロナ収束の手っ取り早い方法は、ワクチンを接種する、ということのようです。
もちろん、新型コロナウィルスに感染しても中和抗体が作られるようです
しかし、実はワクチン接種した方が"多くの中和抗体が作られ有効性が強い"ということも研究によって証明されました。
ですので、専門家は感染したことがある人にも新型コロナワクチンの接種を勧めています。
まとめ
本日21日にモデルナ社とアストラゼネカ社の新型コロナワクチンが正式に承認されるようです。
アストラゼネカ社のワクチンは重度の血液凝固障害が副作用として認定されており、副作用の発症率がファイザー社やモデルナ社よりも高いことが報告されています。
今月24日から東京と大阪の大規模接種会場にてモデルナ社のワクチン接種が開始されますが、個人的には一番副作用の発症率が低いモデルナ社のワクチンを接種したいなと思います。
早く札幌にもモデルナ社のワクチン接種会場が出来てほしいと願うばかりです。
最後までお読みいただきありがとうございます。是非参考にしてみて下さいね。