新型コロナワクチンの接種が先行接種者を始めとして2月17日から日本国内でも既に始まっています。
新型コロナワクチンの早急な接種が新型コロナウイルス収束のキーとなるのは間違いなさそうです。
しかし、果たして2021年のうちに収束は見込めるのでしょうか。
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第4波は必ず来る?専門家の見解とその理由
2021年3月現在は第3波が収束しようという段階に来ています。
しかし、専門家の見解では、新型コロナワクチン接種が始まっている状況でも第4波は必ず来るとのことです。
その第1の理由としては、現在日本国内で広がっている新型コロナウイルスは海外変異種の割合が多くなってきているからです。
そして第2の理由は、新型コロナワクチンが変異種の拡大に間に合わない可能性が濃厚だから、ということのようです。
新型コロナウィルスの海外変異種は症状も重症化しやすいのも特徴ですが、その感染力の強さも危険視されています。
従来の新型コロナウイルスよりも速い速度でまん延してしまう危険性を秘めているようです。
そして新型コロナワクチンの接種についてですが、現在2021年3月5日時点で日本に到着したファイザー社の新型コロナワクチンは第3便までしか届いておらず、、、
その数なんと!68万人分
しか到着していないんですね。
医療従事者だけでも470万人、高齢者は3600万人。
医療従事者と高齢者だけでも、あと4000万人分の新型コロナワクチンの到着が必要です。
第1便が2月14日に20万人分、
第2便が2月21日に23万人分、
第3便が3月1日に26万人分。。。
このペースだと1週間に25万人分しか到着しない計算になってしまいます。
1ヶ月だと100万人分。
このペースを見ると確実に間に合わない!と思ってしまうのは当然です。
なので、新型コロナワクチンで2021年のうちに収束見込みです、とは言えないことは一目瞭然です。
新型コロナワクチンなぜ到着が遅いの?
新型コロナワクチンの到着が遅いの2つの承認が必要だから
多くの人が新型コロナワクチンの接種を切望しているわけですが、充分な摂取量がなかなか日本に到着しません。
その理由としては、過去の記事「日本の新型コロナワクチン接種、順調に進むのか? ファイザーやEUの承認が無ければスケジュールも破綻してしまう!」でも書きましたが、ファイザー社の承認とEUの承認の2つを取らないといけないからです。
いまやファイザー社の薬事承認しか取れていない日本はファイザー社の新型コロナワクチン頼みな訳です。
ファイザー社は世界中からワクチンを求められているので承認を取る数にも限界があります。
では日本はいつまでもファイザー社頼みなのかというと、そうではないです。
過去の記事「新型コロナワクチンの種類とは?その特性とは?」でも書きましたが、今後アストラゼネカ社やモデルナ社の新型コロナワクチンの薬事承認を取る予定です。
①ファイザー社の新型コロナワクチン
2020年12月18日に承認申請を出したファイザー社の新型コロナワクチンは既に薬事承認が取れたのでワクチン接種が始まっています。
②アストラゼネカ社の新型コロナワクチン
アストラゼネカ社の新型コロナワクチンは2021年2月5日に承認申請を出したので、ファイザー社に比べると2ヶ月遅れの薬事承認となりそうです。
なので、4月にはアストラゼネカの新型コロナワクチンの接種の開始になるかもしれません。
③モデルナ社の新型コロナワクチン
モデルナ社に至っては、武田薬品工業が今週中に承認申請を出すとのことなので、さらに1ヶ月遅れの薬事承認となりそうです。
なので、5月頃にモデルナ社の新型コロナワクチンの接種も開始になることが予想されます。
結局ワクチン接種は第4波に間に合わない!
470万人の医療従事者のワクチン接種が4月11日までに完了し、4月12日から3600万人にも及ぶ高齢者のワクチン接種が開始される予定です。
ファイザー社、アストラゼネカ社、モデルナ社の3者の薬事承認が取れたとしても、単純に3倍計算で1週間に75万人分、1ヶ月で300万人分が日本に到着する計算になりそうです。
このままではワクチン接種よりも第4波の方が先に起こる可能性が高いです。
日本国内の新型コロナワクチンの開発も進んでいるようなので、そちらにも大いに期待していきたいものです。
まとめ
新型コロナワクチンの接種により2021年中に新型コロナウイルスは収束するだろうという楽観的な考えは改める必要があります。変異種が広がっている現在、ワクチンの接種は第4波に間に合わないからです。
ですので、今一度気を引き締めて今出来る感染予防を徹底するように心がけることが必要です。
新規感染者数が減少している気の緩みから第4波はすぐに起こり得るからです。
最後までお読みいただきありがとうございます。是非参考にしてみて下さいね。