ワクチン接種でコロナは収束する?
結論的に言えば、新型コロナワクチンでコロナを早期に収束することは見込めません。
専門家によれば、2022年~2023年に収束する見込みのようです。
理由としては、やはり現状の新型コロナワクチン接種状況に起因していると言えます。
3月29日にファイザー社の新型コロナワクチン第7便75万5000人分が到着したことにより、日本には既に270万人分の新型コロナワクチンが到着したことになります。
多くの人が新型コロナワクチン接種によるコロナ収束を期待していますが、実際にはワクチン接種によって新型コロナウィルスは収束することは厳しい状況となっています。
日本国内のワクチン接種の優先順位と接種スケジュールを以下に纏めてみたいと思います。
①医療従事者470万人・・・2月中旬~4月中旬
②高齢者3600万人・・・4月12日~6月末
③基礎疾患者820万人・・・6月中旬~7月末
④高齢者施設職員200万人・・・6月中旬~7月末
⑤それ以外7900万人・・・7月頃~翌年3月末
新型コロナワクチン第6便7便の到着数は大幅にペースアップしており、この調子でいけばワクチン接種スケジュールに十分間に合うワクチンの確保が可能となります。
しかし、実際のワクチンの接種状況はどうなっているのでしょうか。
ワクチンの接種がスムーズにいかなければコロナを早期に収束することは見込めなくなってしまいます。
厚生労働省の発表によると、3月29日時点でのワクチン接種状況は以下のようです。
①1回目のみ接種完了者・・・825,704人
②2回接種完了者 ・・・64,958人
※参考→https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_sesshujisseki.html
つまり、470万人いる医療従事者のうち890,662人しかワクチン接種が出来ていない状況です。
4月中には医療従事者へのワクチン接種完了する見込みで厚生労働省はスケジュールは打ち出していましたが、残り380万人のワクチン接種はどうなるのでしょうか。
やはり土日祝日のワクチン接種会場がお休みという現実に危機感が感じられません。
変異種がまん延し第4波の感染爆発が懸念されている状況下では、やはり土日祝日であってもワクチン接種をするべきなのではないかと個人的に感じます。
世界的に見て日本のワクチン接種は遅い?
日本は3月29日時点でワクチン接種人数が890,662人となっており、数こそ多いですが人口に対する接種率は0.7%と世界的に低い割合となっています。
参考→https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-vaccine-status/
世界的にもワクチン接種が進んでいるベスト5となっている国は、1位から順に米国・中国・インド・英国・ブラジルですが、接種数が多いからと言って人口に対する接種率が高いというわけではありません。
①アメリカ・・・43.2%
②中国 ・・・7.6%
③インド ・・・4.4%
④英国 ・・・50.5%
⑤ブラジル・・・8.4%
世界で一番ワクチン接種率が高いのはイスラエルで、109.7%となっています。
※100%を超えるのは、ワクチン接種は2回接種するので200%で接種完了となるからです。
人口が少ないからと思われるかもしれませんが、イスラエルのワクチン接種人数は9,934,359人と、決して小さい数値ではなく、日本の10倍以上の接種がなされていることになります。
また、先進国で見ると、日本はやはり出遅れた感があります。
政府はワクチン接種が遅れた理由として、「感染者数やそれに伴う死者数が世界的に見て少ないから」と弁明していましたが、
一週間で新規感染者数1,718人に対するワクチン接種率0.7%という数字は、先進国はもとより、発展途上国を含めても世界的に低い数字です。
政府は国会で弁明していますが、感染状況を見てもやはり日本のワクチン接種は海外に遅れを取っていると言わざるを得ないようです。
まとめ
新型コロナワクチン接種は始まっていますが、感染状況を見ても日本の接種率は世界的に見て遅れを取っていますので、変異種がまん延していても近々コロナは収束するだろうという安易な考えは持たない方がいいかもしれません。
そのことはワクチンの接種率が高い海外であっても新型コロナの変異種による感染状況が悪化している様子を見れば、容易に理解できると思います。
ですので、ワクチン接種が始まったからと言ってワクチン接種に期待するよりも、マスク着用や手洗い、ソーシャルディスタンス、外出自粛などの自主的なケアの方が効果的であると考えられます。
最後までお読みいただきありがとうございます。是非参考にしてみて下さいね。